カメ飼育の初心者が最初に入手する一匹と言えば、大多数がクサガメでしょう。中国の国亀の代表格の一つとして、クサガメを育てることは時間の沈殿を象徴します。例えば、成熟したオスのクサガメは後期になると、頭部や首の黄色い線状の斑紋が消え、代わりに全身が黒化し、まるで墨玉のように、温潤で内向的な趣を呈します。そして、これこそが、様々な種類のカメを飼育してきたベテランたちが最終的に、自分自身の最後のペットガメとして、一匹の極上の黒化個体(体色が完全に黒化したクサガメのこと)を育て上げたいと願う理由なのです。

価格と入手難易度
クサガメが初心者向けの亀とされる理由の一つは、まず間違いなくその魅力的な価格です。繁殖量が最も多いカメの種類として、クサガメは往々にしてわずか数元で購入できます。各プラットフォームの配信者のライブ配信では、無料のプレゼントとして配られることさえあります。現代ではミルクティー 1 杯でも 2 桁の価格がするのに、クサガメは 9.9 元で 4 匹も手に入るのですから、この趣味に足を踏み入れたい初心者に「買って損なし、騙されることなし」という気持ちにさせ、1 匹入手してみようと選ばせるのも無理はありません。
敏感さと病気
しかし、クサガメの価格が感動的なら、飼育体験もまた極めて「感動的」であることを知る由もありません。クサガメの皮膚と甲羅は敏感で、水質の変化に極めて敏感です。ストレス期には、水質が少しでも変動すると、クサガメは皮膚病(皮膚の腐爛)やシェルロット(甲羅の腐爛)を発症します。これもまた、飼い主がクサガメの水換えをするたびに、病気との闘いになる所以です。そして、後期に環境に慣れて安定したとしても、飼い主が常に注意を払う必要があり、さもなければクサガメは飼い主が気づかないうちに水面に浮いていることでしょう。
甲羅干しとカルシウム問題
そして、これほど敏感なクサガメの趣味が、なんと甲羅干しなのです。そこでさらに悲劇的なのは、初心者の飼い主はクサガメのために晒台(カメが甲羅干しをするための陸地)を設置しなければならないことです。さもなければ、長期間日光が不足すると、クサガメはカルシウム不足に陥り、甲羅軟化症(甲羅が柔らかくなる)を発症し、シェルロットの発生率が急上昇します。
泳ぎの得意不得意と水換えの難題
そしてクサガメは「乌龟(カメ)」という呼び名の持ち主でありながら、驚くべきことに、実は泳ぎが下手な代表格なのです。その結果、飼い主は悪循環に陥ります。泳ぎが下手なため、水位が高く水量の多い環境で飼育できず、しかし水量の多い環境で飼育できないということは、カメの糞や食べ残しの餌が水質の悪化を加速させることを意味します。そのため、飼い主は頻繁に水換えをしなければならず、頻繁な水換えは、クサガメが新しい水の変化に適応できず、皮膚病やシェルロットを発症させることになります。ですから、カメ飼育界隈で最も水面に浮かびやすいカメの種類は、クサガメが一番だとすれば、他のカメが二番だと名乗り出ることはできないでしょう。

「蠱毒式」と大量選別法
ですから、多くの飼育者にとって最初の入手亀となるクサガメは、カメ飼育への情熱を掻き立てる一方で、時には冷や水を浴びせかけもします。そこで、カメ飼育界隈では、このように水面に浮かびやすいカメに対して、「蠱毒式(多数を放し飼いにして個体を選別する方法)」を発明しました。
周知の通り、クサガメは「露店界の王様(ネットスラング、供給が豊富で価格が安いことを形容)」として、まとめ買いがお得なのがウリです。ミルクティーを 1 杯我慢すれば、一群れのクサガメが手に入り、1 週間ミルクティーを我慢すれば、洗面器一杯のクサガメが手に入ります。クサガメに苦しめられて狂いそうになった飼育者たちは、「蠱毒式」飼育を選びました。すなわち、一度に 10 匹のクサガメを購入し、最終的にどの個体が体質が良く、適応性が強いかを見極め、それを「本命の亀(最終的に飼育対象として選んだペット)」として飼育するのです。この「邪道なやり方」は確かに効果が早く、その都度 1 匹、2 匹と追加購入する飼育者と比べ、大量飼育は最良の道であるかのように思えます。
挑戦と熟成
しかし、まさにこの飼育の容易ならざる困難さが、多くのカメ飼育の達人たちが挑戦に熱中する理由の一つともなっています。結局のところ、中国原産の亀の魅力は熟成にあります。1 枚のコインほどの大きさの幼体(注:幼いカメ)から、自身の数年(注:いくとせ)にわたる丹精込めた飼育を経て、ゆっくりと成長し、五色絢爛から最後の温潤な玉のような姿へ。波乱を経験し、クサガメが見知らぬ存在から親密な伴侶となるのを見届けることは、カメを飼育することであると同時に、飼育者自身の修身でもあります。沈殿するのは体色だけでなく、我々自身の心性でもあります。「寵辱に驚かず、庭前の花が咲き散るのを看る。去留に無意に、天上の雲が巻舒するを望む。」

オリジナル記事、作者:搬运工、転載の際は、出所を明記してください:https://www.kaipet.com/ja/19821.html
コメント(2)
クサガメの飼育、水質管理が本当に鍵ですね。皆さんの秘訣や経験談をぜひ聞かせてください!
@CriticX:CriticX様、コメントありがとうございます!おっしゃる通り、クサガメの飼育では水質管理が非常に重要です。ぜひ、他の飼い主の皆様も、秘訣や経験談を共有して、より良い飼育のヒントを見つけていきましょう!