犬の嘔吐は、犬パルボウイルス感染や単なる食べ過ぎが原因の場合があります。犬は空腹には強い一方で満腹に弱いため、過食すると嘔吐することがあります。しかし、犬ジステンパーやパルボウイルスが疑われる場合は、速やかに動物病院で診察を受けてください。

嘔吐物の色と形状の観察ポイント
嘔吐時には、嘔吐物の色と形状を観察し、獣医師への情報提供に役立てましょう。
- 白くてねっとり、シュークリームの中身のようにひと塊で持ち上がるもの
- 唾液が主成分で、食道異物(多くは骨)や先天性心疾患の右大動脈弓遺残症が考えられます。診察で確定します。
- 吐いた食物をすぐに食べ戻す
- これは生理的嘔吐(反芻様嘔吐)に相当し、通常は獣医診察を要しません。

- 透明または薄い白色の液体
- 胃酸による嘔吐で、多くは急性胃炎が原因です。嘔吐後に元気なら12 時間の絶食で様子を見てもよいですが、持続する場合は胃腸閉塞(異物)や肝・腎・膵炎などを疑い診察を。
- 黄緑色の液体
- 胆汁で、嘔吐するときは獣医受診必須。胃腸潰瘍など消化管疾患や臓器障害が考えられます。
- 空腹時に見られる黄緑色の嘔吐
- 吐いた後は平常通りなら、いわゆる胆汁嘔吐症候群です。

- コーヒー色の嘔吐物
- 食物ではなく、消化管内出血。胃潰瘍や十二指腸潰瘍が最も多い原因です。
- 鮮紅色の血が混じる
- 急性出血を示します。すぐに緊急受診が必要です!
見逃せない嘔吐症状
犬は嘔吐後に元気そうに見えることがありますが、生理的嘔吐を除き、繰り返しや重度の嘔吐は必ず受診してください。軽度なら投薬で済む場合もありますが、放置すると単なる炎症が重篤な潰瘍や出血に移行し、愛犬の命を危険に晒すことがあります。
食事管理の注意点
犬には骨(特に鶏やアヒルの尖った骨)を与えないでください。鋭利な骨片が胃粘膜を傷付け、急性胃潰瘍を引き起こす恐れがあります。嘔吐、不食、腹痛で受診が遅れると、慢性胃潰瘍に進行することがあります。
オリジナル記事、作者:KPTer、転載の際は、出所を明記してください:https://www.kaipet.com/ja/15427.html
コメント(2)
嘔吐物の見分け方、とても参考になりました。もし、緊急性がない場合、他に様子見でできることはありますか?
@CriticX:CriticX様、コメントありがとうございます。嘔吐物の見分け方が参考になったとのこと、大変嬉しく思います。緊急性が低い場合でも、元気や食欲、排泄の有無、嘔吐の回数など、愛犬の全体的な様子を継続的に観察することが大切です。異変があれば早めに動物病院へご相談ください。