秋になると、カメの飼育には次の 7 つの注意点があります。
「冬に備えて太らせる」ことを忘れずに
「太らせる」とは、冬を無事に乗り切るためにカメを丈夫にし、栄養を十分に蓄えさせることを意味します。
カメは通常、水温が 15℃を下回ると摂食をやめます。そのため、初秋から中秋にかけては給餌量を増やし、タンパク質を多く含む餌を与えるようにしましょう。魚、エビ、ドジョウ、ミルワームなどを取り入れつつ、栄養のバランスも意識することが大切です。ミルワーム(餌用の黄粉虫の幼虫)やドジョウ(高タンパクな淡水魚)は優れたタンパク源になります。
冬の間、カメは冬眠に入り、3〜4 か月もの間食べ物を口にしません。そのため、秋のうちにエネルギーと脂肪をしっかり蓄えさせることが重要です。

晩秋は給餌量を減らし「腸内を空にする」
これは最初のポイントと矛盾しません。初秋から中秋の目標は「栄養を蓄える」ことですが、晩秋は移行期であり、この時期は気温が下がり続け、カメの食欲も落ちてきます。晩秋の目標は「腸内を空にする」ことです。
つまり、冬眠に入る前に腸に食べ物を残さないようにして、冬眠中の体への負担を軽減させるのです。覚えておきたいのは、冬に消費されるのは腸の中の食べ物ではなく、カメの脂肪であるという点です。
気温が継続して 15℃を下回ったら、給餌をやめる必要があります。ただし、すぐに砂に入れて冬眠させてはいけません。しばらく水中で過ごさせ、排尿・排便を済ませて腸を空にしてから冬眠環境に移す方が安全です。

虚弱な稚ガメは室内で飼育
秋は昼夜の気温差が大きく、朝晩の差が 10℃以上になることもあります。体の弱い稚ガメは、室内で飼育することで温度差によるリスクを軽減できます。
日光浴用の陸場は撤去
カメは日光浴を好みますが、秋、特に晩秋の日光浴にはリスクがあります。気温が低くなると、カメが陸に上がった際に冷たい風に当たり、水温との差で風邪を引きやすくなるのです。安全のため、日光浴用の陸場を撤去するか、長時間そこに留まらせないようにしましょう。

秋に新しいカメを購入しない
秋に新しいカメを買うことはおすすめできません。特にネット通販は要注意です。秋は地域によって気温差が大きく、さらに長距離輸送によるストレスも加わり、到着時にカメの状態が悪い場合があります。加えて、販売業者が冬眠のリスクを避けるため、体の弱い個体をこの時期に売りに出すこともあるため、購入したカメが冬を越せない可能性が高いのです。
仮に一時的に餌を食べ始めたとしても、冬眠の問題は避けられません。小さな稚ガメや弱い個体は冬眠に適しておらず、水槽用ヒーターなどの加温設備が必要になり、コストやリスクが増加します。
水換えは「汲み置きした水」で同じ温度に合わせてから
夏の間はあまり問題が目立たないものの、秋に水道水をそのまま換水に使うと、カメが風邪をひくリスクが高まります。必ず汲み置きした水を用意し、水温を合わせてから換水しましょう。急激な温度差がカメを冷やすことを防げます。

水位を少し高めにして甲羅の露出を減らす
カメ飼育における水位は常に議論の的です。秋は他の季節よりやや高めに設定し、少なくとも甲羅が水面から出ない程度にしましょう。秋風によって甲羅が冷やされるのを防ぎ、昼夜の温度差による影響を減らすことで風邪のリスクを下げられます。
以上が秋のカメ飼育の注意点です。皆さんもぜひ補足し合いながら、よりよい飼育を心がけましょう。
オリジナル記事、作者:KPTer、転載の際は、出所を明記してください:https://www.kaipet.com/ja/15988.html



コメント(2)
「腸内を空にする」という注意点、とても参考になりました!給餌停止後、冬眠まで何日くらいが目安になりますか?
@CriticX:「腸内を空にする」点がお役に立てたとのこと、大変光栄です!給餌停止から冬眠までの期間は、カメの個体差や環境にもよりますが、完全に排泄を済ませて腸を空にするまで数日~1週間程度を目安に、カメの様子を観察しながら判断するのが良いでしょう。安全な冬眠のために、焦らず調整してくださいね。